そもそもアレは幻でもなんでもない
WBC開幕しましたね。
メジャー組の投手陣は軒並み不参加。
強化試合はボロッボロ。
正直今年はアメリカ行けりゃ御の字ぐらいの感覚でいます。
そんな感じで日本の初戦が昨日あったわけですが、
勝ててよかった!!
そのポジションに1人しかいないゆえに完全に忘れられていた松田宣浩選手が5打数4安打1本塁打4打点。
こりゃもう「1、2、3、マッチ!」って言っちゃいますよね〜
他にも小林選手の2安打や、菊池選手の攻守にわたる活躍。
主軸以外もきちんと機能したが故の勝利でした。
ですが、昨日の試合一番のシーンはやはり山田哲人選手のあの打球でしょう。
1-1の同点で4回裏日本の攻撃、2死2塁で山田選手の大きな打球がレフトへ。
フェンスを越えようかという打球を最前列の少年が見事キャッチ。
日本は歓喜の瞬間に包まれました。
しかし、レフトを守っていたアルフレド・デスパイネが審判にアピール。
「あの観客、フェンスを乗り出して捕ったぞ」というアピールです。
すぐさま審判によるビデオ検証が行われ、2分ほどの検証の結果、二塁打とジャッジが変わり本塁打が取り消されたというわけです。
となると注目は打球を捕った少年に向くわけで、
「あのクソガキが捕っていなければ本塁打だった」だの
「あいつのせいで雰囲気ブチ壊し」だの
大炎上です。
しまいには、少年の個人情報が特定され(信憑性は不明)、大騒動になっています。
さあここで、野球のルールをろくに理解していないニワカの皆さんにこの文章をお見せしましょう。
公認野球規則 3.16 「観衆の妨害」
打球または送球に対して観衆の妨害があったときは妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかったら競技はどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置をとる。
ニワカな上に日本語もろくに理解できない低脳さんのためにこの事例に照らし合わせると、
レフトのデスパイネは「あの少年が捕っていなければ本塁打じゃないだろ」とアピール、
審判は検証の結果、「少年が捕っていなければフェンスを越えていない=本塁打ではない」という結論に。
つまり、
山田選手の打球は最初から本塁打ではなかったということです。
もっと言えば、
「あの少年が捕ったから二塁打が一時的に本塁打に変わった」というわけです。
まるで山田の本塁打を帳消しにしたとばかりの風潮ですが、
根本的に間違っています。
少年の行為はいいものではありませんが、
叩く方がもはや間違いになっている構図、一体いつ気づいてくれるのでしょうか?
報道機関の皆さんもルールをきちんと理解した上で「幻」と表現していると僕は信じていますし、
少年の顔を地上波に流すなんて、フ◯テレビさんなどはやらないと信じています。
今日こそ山田よ、文句なしのホームランを!